DIE WITH ZERO
6月はどんなお金にまつわる書籍を読もうか考えながら書店へ。この書籍すごく気になっていた。真っ青な表紙に黄色文字で大きなタイトル。帯には「ゼロで死ね」と書いてある。
これほどまでインパクトを表紙で残す書籍も珍しい。美しい絵や写真に惹かれる事は多々あるが、表紙に記されている言葉の力にここまでインパクトを残された作品は初めてだったかもしれない。
そんな理由で決めたこの作品を今回は紹介していこうと思う。
〜こんな人におすすめ〜
- 将来の幸福度を上げたいという方
- お金を貯めて何をすれば良いか分からない
- 若い人
この書籍には将来やりたいと思っていることがある人、お金を貯めてなにをすれば良いか分からない人、若い人、へとても刺激となる1冊だ。
ここにはお金をどう使うか、いつ使うべきなのかなどが記されている。そのため、上記にあげた方には特に刺さる1冊だと私は思う。
〜作品の概要〜
○著者:ビル・パーキンス
○出版社:ダイヤモンド社
○発売日:2020年9月30日
○ページ数:280ページ
〜著者について〜
ビル・パーキンス
1969年、アメリカテキサス州ヒューストン生まれ。アメリカ領ヴァージン諸島を拠点とするコンサルティング会社BrisaMaxホールディングスCEO。アイオワ大学を卒業後、ウォールストリートで働いたのち、エネルギー分野のトレーダーとして成功を収める。現在は、1億2000万ドル超の資産を抱えるヘッジファンドのマネージャーでありながら、ハリウッド映画プロデューサー、ポーカープレーヤーなど、さまざまな分野に活躍の場を広げている。本書が初めての著書となる。
引用:DIE WITH ZERO
〜大まかな概要〜
この書籍は「お金の使い方」について記された書籍だ。
9つのルールに分けられ、お金の使い方として彼の考えが語られている。彼の基本的な考えとして、「0で死ぬ」という言葉が書籍内に多くでてくる。
なんのために貯金をしているのか。幸福度の高い人生を歩むにはという事に直結する書籍となっている。
〜目次〜
まえがき
- ルール1➖「今しかできないこと」に投資する
- ルール2➖一刻も早く経験に金を使う
- ルール3➖ゼロで死ぬ
- ルール4➖人生最後の日を意識する
- ルール5➖子供には死ぬ「前」に与える
- ルール6➖年齢にあわせて「金、健康、時間」を最適化する
- ルール7➖やりたいことの「賞味期限」を意識する
- ルール8➖45〜60歳に資産を取り崩し始める
- ルール9➖大胆にリスクを取る
あとがき
謝辞
参考文献
〜感想〜
この作品のここがすごい!
- 「0で死ぬ」という言葉から連想される不安についても網羅されている。
この書籍の主な考えとして「死ぬまでにお金を使い切る」という著者の思考が大きく反映されている。しかし、この言葉のみ聞くと、お金を貯めず使い切ってしまえという思想に見えてしまう。が、そうではなく、この言葉にはそのような破滅的なお金の使い方をしろというメッセージが含まれているわけではない。
また、「子供に対してお金を残したい」という方もこの言葉には不安が募るのではないだろうか。
そんな不安を受けるだろうと、著者自身思っていたのだろう。そんな不安を受けるような部分に対してしっかりと記してくれている。だからこそ説得力が上がっているのだろう。
またこの書籍のお金の使い方においては、ただ「こうした方が幸せなんじゃない?」という投げかけではなく、例を上げたり、データを持ってきたり、研究結果を持ってきたりと根拠を多く提示してくれている。だからこそ、「なるほど」と納得させられる文章が多い。そしてこの書籍を実行してゆく事を想像すると、後悔のない人生を送れるように思える。
「あの時ああしとけばな」という思いをした事がある人、したくない人は是非この書籍を読むべきだ。
〜最後に〜
最近はお金の勉強を少しずつしていたため、「お金の貯め方」や「お金の増やし方」については基礎的な部分を学んできた。だからこそ、「お金の使い方」という部分は新鮮な刺激であり、人生における大事な部分なのだと思った。
「お金の使い方」とはその人の幸福度に直結する。それは、お金を多く持っている人でも持っていない人でもそうだ。どのように使うかが重要なのだという事を知った。そしてその考え方はとても興味深かった。
お金は選択肢を増やし、経験を与えてくれるそんなものということを知った。人は浪費にお金を消費しがちだが、この書籍を読んでお金の使い方に対する考え方が大きく変えられた。そして使うタイミングも重要なのだという事を知った。
多くの人は「お金ぐらい自分の自由に使わせろ」という人も多いだろうと思う。そんな人もこの書籍を読んでみて欲しい。自分の使いたいお金の使い方が変化するかもしれない。今現在の幸福度を更にあげてくれる可能性さえある。
是非多くの人に読んでいただきたい作品だ。特に若い人はこの書籍を読んで、刺激を受けて欲しいと私は思う。