感想文

「マチネの終わりに/平野啓一郎」を読んで

少しの雑談

この感想を書いたのは1年と3ヶ月程前です。この作品が改めて読書の楽しさを教えてくれた作品でした。

 

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感想

今回は「マチネの終わりに」を読みました。映画にもなっているこの作品。正直こんなに心を揺さぶられるとは思っていませんでした。愛についてすごく色んなことを考えさせられた作品でした。愛するって言うことはすごく美しい物だと思いますし、それは恋愛も家族愛も色んな愛含めてのものです。

でもその反面すごく脆くて、憎しみや人の醜さ・傲慢さが一番分かりやすく出やすい物なのだと感じました。

全世界の人が愛し合えば平和は訪れるかもしれないと思いますが、愛に幸・不幸があるだけで世界平和なんて無理なのではないか?と思わされるほど衝撃を受けました。

なぜならこの小説で一番瞬間的に強く引き出された感情は怒り・憎しみだったと思うからです。自分でもすごく意外でした。こんなに感情的になる事は今まで無かったからです。途中読んでいられなくて何度か本をそっと閉じました。

この作品は割と全部の感情を引き出してくれる物ですがその部分がより強く印象に残ったという感じです。この作品に度々出てくる『過去は変えられる』という言葉もすごく頭に残る言葉でした。

現在、過去の自分の行いを悔い、囚われてる方も少なくないのではないでしょうか。

この作品にでてくる主人公たちがどのように過去を変えていくのか是非読んで確認してみてください!

追記

音楽の素晴らしさも再認識できました。