哲学・社会思想

『歴史がおもしろいシリーズ図解「聖書」/大島力 監修』を読んでの感想

歴史がおもしろいシリーズ図解「聖書」

人類史上最大のベストセラーである聖書。

なぜこれほどまで、世界中で読まれ信仰する人々がいるのか。なぜこれほどまで海外の小説などの読み物に出てくるのか。そんな事が気になっていた。

日本にいると勉強しなければ自然とはなかなか情報として耳には入ってこない。だからこそ学ばなければならない分野であると思った。

単行本版

kindle版

 

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〜こんな人におすすめ〜

  •  聖書の内容を詳しく知りたい方へ
  •  興味はあるけど何から読めばいいかわからない

この書籍は図と一緒に文章で詳しく聖書について語られている。このシリーズ書籍は小学生でも読めてしまうほど分かりやすく勉強のできる書籍であった。

私が特に気になっていた

ユダヤ人とは?
キリスト教はなぜあそこまで信仰されているのか?
なぜこれほどまで読まれている作品なのか?

多くのことが分かりやすく解説されている。興味はあるけど何から読めばいいか分からないという方はこの作品から入っても良いのではないだろうか。

〜作品の概要〜

作品名:歴史がおもしろいシリーズ 図解 聖書
監修:大島力
出版社:西東社
発売日:2010年5月10日
ページ数:273ページ

〜目次〜

●序章 聖書を読む前に

【旧約聖書】

第1章 全知全能の神による世界の誕生

第2章 民族の祖となった族長たちの旅

第3章 約束の地を目指す民の旅

第4章 民の導いた英雄たちの戦い

第5章 大国に翻弄された王国の興亡

第6章 現代に通づる現代の教科書・知恵文学

【新約聖書】

第1章 荘厳なる伝説に彩られた救世主の誕生

第2章 弱き者に手を差し伸べたイエスの伝道活動

第3章 民の価値観を覆したイエスの教え

第4章 贖罪の使命を果たしたイエスの受難

第5章 師の教えを世界に広めた弟子たちの時代

●索引

〜大まかな概要〜

この書籍は「旧約聖書」と「新約聖書」のことについて図と文章で解説されている。

多くのページが右ページに文章。左ページにそれをまとめた図解があり、図を見れば文章部分の多くの事を理解できる内容となっている。

他にも聖書の年表や、章の最後にコラムなどもあるため飽きずに私は読めてしまった。

〜感想〜

 興味をそそられたこと。

  •  キリスト教におけるイエスとは?、ユダヤ人とはどのような人々?などの、私が疑問に思っていた部分が分かりやすく解説されていた

私はお金の勉強をし始めるとよく目にするユダヤ人。バビロン大富豪の教えなどからそのようなイメージが私の中であると思う。だからこそユダヤ人とはどのような人々なのかとても気になっていた。

ユダヤ人という民族的概念が生まれたのは、ユダ王国を征服した新バビロニアが、ユダ王国の住民をバビロン近郊にまとまった形で移住させたため、民族の消滅という事態を免れた民族という起源を持つ人々だという。
そこで彼らは独自の文化を生んでいったということであった。

どのようにしてユダヤ人という民族が生まれたのか。とても興味深い内容だった。まだまだ理解としてはとても浅いがこれからも少しづつ理解を深めていければ良いなと思う。

 

また、キリスト教におけるイエスとはどのような人物なのかなども詳しく記載されていた。この内容がまた私の興味をそそった。イエスは端的に言うととても良い人(神の子)であった。

奇跡の力を持ちその力を弱き人々のために使っていた。また弱き人々へ教えを授けたという話もある。
例としてあげるのならば、空腹の5000人を満腹にさせた奇跡や、病を直す奇跡、当時蔑まされていた女性に対しても平等に救いの手を差し伸べていた、などこの他にも多くの話がこの書籍には書かれている。なぜキリスト教がこれほど世界的に普及したのか。片鱗であろうがほんの少しだけわかった気がした。
それほどまでに彼の行いや教えは、弱い立場の人々の力になっていたのではないかと私はこの書籍を読んで思ったからだ。

聖書の力はとても偉大であり、多くの人々の心を救った書物だったのではないかと想起された。

〜最後に〜

聖書にまつわる書籍を読み始めて3冊目であったが、この書籍が最も読みやすかったかもしれない。小学校の図書館で読めるのではないかという内容の書籍であった。

私にはそれくらいからがちょうど良かったように思える。難解な本から入り挫折すると次読む機会を作りにくくなってしまうからだ。分かりやすく簡単な書籍から入りさらに気になるようであればさらに詳しい書籍と移行して行った方が私にはあっていると思う。

読書を謳歌しつつ知識としてもこの後も取り入れてゆきたい。