感想文

「この恋は世界でいちばん美しい雨/宇山佳祐」を読んだ感想

少し雑談

久しぶりに書店へ寄った際、恋愛の事について考えたいなと思っていた。そんな中見つけたこの作品。まず表紙に魅了された。そしてタイトル。帯の記載もGENERATIONSの片寄くんが書いてた事もあり即手に取った作品であった。

感想

この恋は世界で一番美しい雨

This love is the most beautiful rain in the world.

とても大雑把にあらすじを書くとしたら、

恋人同士が命をシェアしなければならなくなりその期間は20年。

幸せを感じると相手の命を1年奪い、

不幸を感じると自分の命を1年渡す事になる。

そうなってしまった2人の葛藤と愛とは何なのか。

上記のあらすじを読むと様々な考えが頭を巡るのではないでしょうか?

幸せを感じると相手の命を奪う。

不幸を感じると相手に命を渡す。

これは愛する人と過ごす上で、この上なく難しい条件に思えます。

そんな物語です。

この作品で私は愛について考えていた。

この本を読んだ方々は思ったのではないだろうか?この2人とても素敵だなと。

私もそう思った。

その反面、愛とはどうしても利己的なモノなのではないかと頭の中を覆った。

もしあなたが心から愛する人と命をシェアした場合、どこかで一度は考えるのではないだろうか?

「自分の命を渡して相手に長く生きてもらおう」私もこの作品を読んでいて考えた事である。

この感情にはきっと「相手が幸せになってくれれば私も幸せという想い」があるのだと思う。しかし、相手からすれば愛する人が「死」を迎えるのである。この時の感情を「幸」か「不幸」かで考えると後者と答える人が大半なのではないだろうか?

この立場に私が立った場合、落胆し涙し苦しむ事であろう。

人は人の死を悲しいものだと感じやすいのだと思った。それが愛する人であれば尚更である。

私の中でこの作品を読んで出た結論としては、愛というモノは与えれば与えるほど欲する、大きな欲求に近いモノだと考える。

だからこそ、この作品の終盤の言葉がとても心に響いた。

好きな人と生きていくための

たった2つの言葉

「ごめんね」と「ありがとう」だ。

この2つの言葉は何か愛を満たしてくれる力のある言葉のように感じた。

まだまだここには表しきれない程の言葉と考えさせられるシーンが多くありました。

タイトルにもある「美しい雨」というのは今回全く紹介しませんでした!

皆さんは雨が嫌いですか?

これを読むとまた違った角度で雨を見る事が出来るんじゃないかと思います。

愛にはまだまだ色んな面があると思っています!

また学びのためにも読んでいこう。