お金

「チーズはどこへ消えた?/スペンサー・ジョンソン」を読んでの感想

チーズはどこへ消えた?

8年近くになる友人にこの作品読んでみてと勧められた作品。気にはなっていたのだが、電子書籍を買うと言う思考を持っていなかった私には、なかなかこの作品と出会う機会がなかった。

少しこの作品は前情報もあった為、内容もだいたい分かっていた。

それでも面白い作品であった為紹介しようと思う。

単行本版

kindle版

amazon kindle unlimite

〜こんな人におすすめ〜

  •  なかなか変化に順応できず足踏みをしている人へ

この作品のテーマはまさに、このおすすめ理由に書いた事柄が表されている作品であろう。

今後の予測を放棄したまま、「現状維持」ができるということは幻想の世界であり、それは安定とは言えない。

また面白い点としてこれは仕事やお金の話に止まらない。この話のチーズが何を表しているのか。それは読んだ本人によって変わることだろう。

多くの何か足踏みして前に進むのが怖い人へおすすめの作品だ。

〜作品の概要〜

作品名:チーズはどこへ消えた?
著者:スペンサー・ジョンソン
出版社:扶桑社
発売日:2000年11月30日
ページ数:96ページ

〜著者について〜

Patrick Spencer Johnson

(1938年11月24日– 2017年7月3日)は、ValueTales シリーズの子供向けの本で知られるアメリカの医師兼作家でした。 、および彼の1998年の自助本チーズはどこへ消えた?については、ニューヨークタイムズのベストセラーリスト、PublishersWeeklyで繰り返されました。 ハードカバーノンフィクションリスト。ジョンソンはスペンサージョンソンパートナーズの会長でした。

〜大まかな概要〜

2匹のネズミと2人の小人が大きなチーズを見つけた。

2匹のネズミは毎日朝起き、チーズやその周辺を探索していた。
2人の小人は初めこそチーズの調査などをしていたが、そこにチーズがあるのが当たり前となってゆき、最後には「チーズは自分たちのもの」と思い込んでしまった。

そしてタイトル通りチーズの消失。その後2匹のネズミと2人の小人はどうしてゆくのかという物語である。

 〜感想〜

 この作品のここがすごい!

  •  子供向けの絵本を読んでいるような感覚となる内容にも関わらず考えれば考えるほど深みのある作品。

内容としては全年齢対象と言っていいほど難しい言葉がひとつもないのがこの作品の特徴だ。また、ページ数が96ページというのも普段読書をしない人にも優しい。

しかし、だからと言って内容が薄い作品というわけではない。この作品はチーズは何に置き換えるかという事を考えるだけで、多くの事柄を考えるきっかけとなるだろう。

子どもは物語で楽しめ、大人はその先を考えることで楽しめる良作となっている。

 印象に残った言葉

変化とは、何かを失うことだと思っていたが、何かを得る事なのだ、とね。

この作品の本質を表す言葉であると思う。人は変化を伴うにあたって何かを失うと想いがちだが、本来変化へ動く人は何かを得るために行動していることが大半である。

変化が必要だと思って行動できる人とそうでない人では「変化に対する意識」というものから違うのだなとこの作品を読んで思ったことだ。

 考えさせられた事

私は単純に一番想像しやすい「仕事」「お金」を当てはめて読んでいる最中は考えていた。この作品の大きなポイントは小人が変化しなければならないタイミングで問題を複雑化しなかなか次の段階に進めないという描写が表されているてんではないかと私は思う。

ネズミは元々調査をしていたという点もあるが、何よりも問題が起こったから行動をするという単純な思考で動いていた。これこそ何かを得るために変化をするという事なのだと思う。

多くの人は変化がない事が「安定」であると意識下にはあるのではないだろうか。この作品を読むと、変化に順応でき行動しなければならない時に行動できる人こそ「安定」に最も近いのではないかと思った。

多くの変化が生まれている今の時代だからこそ読むべき作品であると私は思う。

〜最後に〜

この作品は多くの人におすすめできる作品だ。

多くの人に読める作品であり、多くの事を考えさせてくれる作品だ。

この作品を紹介してくれた友人には感謝だ。
また勧められた作品はこれからも読んでいきたいと思う。おすすめにはその人の人柄が出るように思える。

最近ではTwitterやInstagramの読書垢で挙げられていて気になった作品を読んだりもしている。

今後も読書を楽しんでいこうと思う。