ボクたちはみんな大人になれなかった
〜はじめに〜
久しく行っていなかったBOOKOFFを訪れた。多くの本を物色していたところこの本と出会った。写真のような表紙と多くの有名な方々が帯を書いていてなにか惹きつけられるように購入した。
〜大まかな概要〜
間違いなくブスな元彼女のFacebookを開いていた。
誤って友達リクエストを送信してしまったところから物語は始まる。
雑誌の文通コーナーから知り合った2人。
出会い意気投合した2人は付き合い育んだ愛。
そんな2人に訪れた別れ。
過去となった記憶への反省と思い出が蘇る日々の物語。
そんな作品に思えました。
〜感想〜
この作品の印象は隠したい心の叫びまで曝け出し、叫び続けている。そんな作品に私は感じた。
†
改めてこの内容を俯瞰で見ると、きっと感想としては
「男のくせに女々しい」や「過去に囚われている」と感じる人もいると思う。
しかし、そう思った人はこの主人公側の現状にいないのだ。
そんな時の私を思い返すと、何故あんなことを言ったのだろうと、普段ではありえない事を口にしてしまった記憶がある。
俯瞰で物事を考え言うことは簡単であるが、心動かされる感情の中で同じ事を考え伝えられるかは、また別のように思う。
だからこそ恋愛において人に相談する人も多いのだろう。
†
†
また失恋の際に友人から励ましの言葉として「またすぐいい人が見つかるよ」や
「男なんて、女なんて星の数ほどいるんだから」などの言葉が存在する。
とてもポジティブな言葉であるとともに、とても残酷な言葉でもあると私はこの作品を読んで感じた。
裏を返せば「あなたの愛した人の代わりはいくらでもいる」と同義だと思うからである。
†
絶望と希望両方の意を持つ言葉なのだなと認識させられた。
†
†
過去に縛られている人に対して、早く前へ進めや忘れな!という意見を持つ人も多いだろう。
なんならすぐに忘れて次に行けるという人もいると思う。
人は生きている時間が決まっている。
だからこその意見だと思う。
しかし、少数派ではあるかもしれないが私は過去の人から抜け出せないという思いを、美しいと思っている。
別れても冷めないでいるその気持ちはどこへも消化しきれない思いとなってしまうのだが、それだけ人を愛する事が出来るというのは素晴らしい事なのではないだろうか。
その人にとってあなたの代わりはいないのだ。唯一無二なのだ。
†
もちろんその想いが犯罪を犯してしまうのであればそれは歪んだ愛として私も捉えている。それは双方を不幸にする行為だ。
†
一度相手の幸せを望んだのであれば、
最後までそれを貫いて欲しいものだ。
†
†
恋愛においてはかなり多くの価値観を持った人がいるだろう。家庭環境・恋愛遍歴・性格・相性・性など多くのことが恋愛においては関係してくる。
皆さんはどのような恋愛においての価値観をお持ちですか?
†
†
最後に一番印象に残ったこの作品の言葉
「男は過去の自分に用がある 女は未来の自分に忙しい」
これを見て何を思いますか?
†
†
〜最後に〜
今回の作品、何故か感想を書くことに時間がかかってしまいました。
自分も思い出す事があったのだと思います。
この作品女性が読むとどう思うのでしょうか?
気になります!